ヘルニア
●ヘルニアとは?
ヘルニアとは日本語で「脱出」という意味の言葉です。簡単に表現すると「出ちゃった」という意味になります。ヘルニアとは圧迫に耐えられなくなった臓器や組織が、柔らかいところからはみ出してしまった状態のことを指します。椎間板ヘルニアとは?
椎間板に長い間負荷をかけ続けてると髄核が繊維輪を突き破ってヘルニアを起こします。髄核は教科書では「ゼリー状」と表現されることが多いです。
身近なものに例えると大福を想像してみてください。
手(骨)で大福(椎間板)を挟んで圧迫をした時に中のあんこ(髄核)が餅(繊維輪)を突き破って出てくるのと同じような感じです。

●椎間板ヘルニアの原因とは?
ヘルニアには急激に痛くなる「急性」のものと、段々悪化していく「慢性」のものがあると考えています。例えば
・慢性的な不良姿勢によるもの
・運動中におこるもの
・加齢による骨の老化
などです。
1.不良姿勢
人間の背骨は寝ている時以外は常に負荷がかかっています。すべての骨(脊柱)に均等に負荷がかかっている場合、どの関節にもどの筋肉にも負担は少ないように構成されていますが、実際問題どこにも負担のない体を持つ方はほぼいないと思っています。その姿勢の崩れが人によって許容範囲はバラバラです。2.運動中に起こるもの
これも人によって許容範囲は変わってきます。もっと言うと日や時間、季節などにも影響されてきます。格闘技、コンタクトスポーツで負担があるのはもちろんですが、その時の身体のコンディション次第で受傷してしまうケースもあります。しかし、筋力やバランスの良い方が早期に回復することもまた事実です。3.加齢による骨の老化
加齢変化により骨自体も椎間板も水分量が少なくなります。そうなると弾力が低下し衝撃に対するクッション性がなくなり、ヘルニアを起こしやすくなります。この弾力性は少なからず筋力にも大きく左右され、体を支えるための筋力がしっかりと備わっている人はヘルニアを起こしにくい体と言う事が出来るのではと考えています。
ちなみに通常50代くらいで髄核はなくなるのでは?との見解もあり、そもそもヘルニアにならないという文献もあります。この場合は本当にヘルニアなのか調べる必要があります。
●椎間板ヘルニアへの一般的な対処法
さて、実際に椎間板ヘルニアになったときに取られる対処法はどんなものがあるのでしょうか?代表的なものとして以下のものがあります。
1.薬物療法
椎間板ヘルニアと診断された時に多くの場合痛み止めとして、主に非ステロイド性の消炎鎮痛薬が処方されます。また発作的に起こる激痛などの神経の痛みに対しては神経障害性疼痛治療薬、筋肉を緩めるための筋弛緩剤、血流改善させるために血管拡張薬などが処方されたりします。
あとは患部に貼る湿布薬も良く処方されます。
基本的に薬物療法は、痛みやしびれを一時的に感じにくくさせるために行われるので、根本改善となる場合は少ないです。
2.物理療法
椎間板ヘルニアの時に主に行われる治療として、超音波や低周波などの「電気」と言われる物理療法があります。10分程度電気をかけて筋肉に刺激を与えたり、四肢に痛みがある場合などはその痛みを一時的に緩和することために行われることが多いです。
その他にホットパックなどで患部を温め、血流をよくすることで痛みを一時的に緩和させる方法もあります。
3.手術療法
今まで紹介した薬物療法や物理療法は保存療法といわれていて、保存療法を施してもなかなかよくならない場合、最終的に選択されるのが手術療法になります。手術には例えば
1.直接椎間板を摘出するもの
2.レーザーなどを用いて椎間板の圧力を減らし、ヘルニアを引っ込ませるもの
などがあります。
1は手術方法により切る大きさが変わってきます。数ミリの切開で行う負担の少ない手術から、大きく切開した上で金属などで固定する手術など、場合によって長期入院が必要となることもあります。
BはAに比べて負担が少なく、日帰りで行うえることもありますが、強いへルニアには通用しないことがあり、AとBそれぞれと言えます。
症状が改善しない場合、最終的に手術を選択される方もいらっしゃいますが、メリットだけではなく、デメリットも考え、お医者様としっかり相談した上で受けるかどうかを判断しなければなりません。
●三郷駅前はりきゅう整骨院のヘルニアの考え方
日常生活の悪い習慣による骨格のゆがみ↓
姿勢や血行が悪くなる
↓
骨格で支えきれなくなって筋肉への負担が増えると同時に硬くなる
↓
頚部・腰部や四肢への痛みやしびれ
という負のスパイラルで症状が出てきます。
なので、私たちはこの根源から断ち切るための手助けをしていきます。
そうすると
よい習慣が身に付き、骨格のゆがみが改善・軽減する
↓
姿勢や血行が良くなる
↓
骨格で身体が支えられるようになり、筋肉への負担が減り、柔軟になる
↓
痛みやしびれを感じにくい・感じない状態になる
というよい循環に変わっていきます。
●ヘルニアでお困りの方へ
椎間板ヘルニアと診断されてしまったら手術でしか治すことは出来ないと思われている方も多いことでしょう。一生付き合っていくしかないと覚悟されている方も多くいらっしゃいます。確かに体は一生ものです。しかし痛みを我慢して付き合っていくか、痛みのない状態で付き合っていくかでは全然意味合いが違います。痛みと付き合っていくしかないと覚悟があるならば、よくなるように頑張ってみるのもありかもしれません。三郷駅前はりきゅう整骨院ではそのお手伝いをさせて頂いております。
これを読んで頂いている方の少しでもお役にたてたら幸いです。
最後までお読み頂きありがとうございました!